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朝ドラ「あすか」 ― 和菓子と考古学

 2017/02/10 団塊の世代一代記
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和菓子と考古学

NHK朝の連続テレビ小説「あすか」が終了した(1999年10月4日~2000年4月1日放映)。女性和菓子職人が主人公の物語である。彼女は京都の老舗の和菓子屋の孫娘であるが、訳あって奈良県明日香村で生まれ育った。物語は、和菓子という洗練された京文化と、古い都ながら自然豊かな明日香村との対比に加え、様々な要素を絡めて盛り上がりハッピーエンドを迎えた。

「あすか」は、私が久しぶりに見た朝ドラであった。面白かった。京都の伝統文化とは何か。古いものをしっかり継承しつつ、新しいものを取り込む大胆な試みを常に続けること、そうした伝統そのものを言うのであろうか。そこから外れようとしたとき”いけず”をされるのだろうか。京都の老舗和菓子店を中心にした話は本当に面白かった。(BS2の再放送、土曜日のお昼前にその週の月~土の6回分を連続放映)

発掘調査費を個人負担する場合があるのか?

主人公の夫は明日香村の幼なじみで「ハカセ」と呼ばれた考古学少年であった。考古学もまたこの物語の大切な要素の一つである。その考古学に関することで当番組の内容に不適切な部分があるとして、文化庁がクレームを付けNHKが釈明に出向くということがあったらしい。

発掘調査費用の「原因者負担」に関する問題である。主人公「あすか」の両親が”のれん分け”して出店しようとした奈良市の建設予定地で遺跡が発見され、多額の発掘調査費用を負担しなければならなくなった。このときの費用(3000万円?)を捻出するための借金で出店は断念、そして本体の経営にも無理がかかるようになっていった.....

文化庁の言い分は次のとおりである。確かに、発掘調査費用の負担については、従来から「原因者負担」ということで、発掘調査の原因となったところに費用を負担してもらっている。しかし一方で、個人並びに零細業者には発掘調査費用の負担を求めないという特例(国・地方自治体による経費補助制度)を設けている。ドラマとはいえ実態とかけ離れた内容で多くの視聴者に誤解を与えかねない、ということのようであった。

ケースバイ・ケースで対応する、ということであろうが、きちんとした基準にのっとって恣意的にならないよう運用されているのであれば幸いである。

NHK朝の連続テレビ小説

NHK朝の連続テレビ小説は、毎朝8時15分~30分の15分間放映されている。第一回は1961年4月(昭和36)に始まった。それから14回(14年間)までは1作毎に1年を通して放映されたが、第15回からは半年毎、年2回となっている(例外として、「おしん」、「君の名は」1年1作)。

私が少しでも意識して見たシリーズといえば、1965年(昭和40)「おはなはん」(樫山文枝、高橋幸治)、1966年(昭和41)「たまゆら」(笠智衆、亀井光代)であろうか。高校から大学にかけての頃である。今、リストを見返して、題名、主役名からワンシーンを思い出すシリーズもあるけれども、何も分からないものも多い。朝8時15分からの放映でターゲットが主婦層であってみればサラリーマンの私には無理からぬことである。

初出:2000.04.01(土)

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