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クマ目撃情報多発:広島市内及び隣接市域でも

 2017/06/12 西中国山地(細見谷など)
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2016年(平成28)は、全国各地でクマの出没が相次いだ。今年(2017年)春になり、その傾向はますます強くなっている。秋田では人食いクマが話題となり、広島県でのクマ目撃情報も里山のみならず市街地にまで及んでいる。クマの生息域で何が起こっているのであろうか。

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⇒ 『クマ目撃情報~広島県西部でも多発

広島湾岸トレイル沿いの目撃情報

2017年6月4日(日)は、TC1000「広島湾岸トレイル協議会発足一周年記念行事―トレイルウォーク&クリーンアップ1,000人大会(略称:TC1000、ティーシーセン)」当日である。⇒ http://estributor.hiroshima.jp/tc1000

私たち広島湾岸トレイル倶楽部の本隊(会員13名+一般参加7名)は、広島市安佐北区の里山(螺山~茶臼山)で、空き缶などのゴミ拾いを行った。

その螺山では、クマ(ニホンツキノワグマ)が最近も目撃されているようである。先日(5月28日)、地元の方に聞いた話である。その方の言うには、少し離れた位置関係でクマとにらめっこになった。目をそらさずにいたらクマの方から去っていったという。なお、螺山の山中にクマ棚があるという話は以前聞いたことがある。

最近の中国新聞記事(2017年6月9日付け)は、「阿品台一帯クマ目撃相次ぐ、廿日市の団地 学校や公園付近も」と報じている。広島県西部にある海岸(瀬戸内海)近くのこの団地は、開かれて三十数年、一度もクマ情報などなかった地域である。

広島湾岸トレイル(極楽寺山~折敷畑山~船倉山)のラインよりも海側の話である。つまり、クマは湾岸トレイルの各里山を通って、西中国山地(広島・山口・島根県境尾根周辺)から侵入してくるものと思われる。広島湾岸トレイルを歩く場合にも、何らかのクマ対策を講じる必要がありそうだ。

付け加えるならば、同紙6月4日付け記事では、広島市内の東区上温品でのクマ目撃情報を伝えている。

とにかく出合い頭の衝突を避けることが大切

1)複数人で声を出しながら行動する

単独でなく、できるだけ大人数で、しかも声を出しながら山を歩くことは、クマとの出会い頭の衝突を避ける手段として有効であろう。

ヒトとクマがお互いに余裕のある距離で出合った場合、事故になる確率は低い。出合い頭の衝突が一番怖いとされている。だから、私がかつて西中国山地によく入っていた頃は、必ずクマ鈴を鳴らすようにしていたものである。

ところが、最近のクマはクマよけ鈴の音に反応しない(逃げてくれない)とも言われている。「山中に道路ができてクマが人工音を聞く機会が増えた」(中国新聞記事2017年6月4日付け)ことが原因との指摘もある。もちろん、歩行停止中に鈴は鳴らない。また、沢音などで鈴が聞こえないこともあるだろう。

秋田県自然保護課の担当者は、(やむを得ず)「山に入る場合は、鈴より人間の声が効果的なので、複数で入山して声を出してほしい」と呼びかけている。(同6月4日付け記事)

いずれにしても、できるだけ複数で入山するにこしたことはない。

2)一人離れるときが危険(万一のときはクマの目を見てゆっくり後ずさり)

単独でのタケノコ採りやお花摘みで油断は禁物だろう。

もし万一クマと遭遇したら、クマの目を見据えて、ゆっくり後ずさりするのが良いらしい。間違っても背中を見せて逃げてはいけない。クマ(四足)の方がヒト(二本足)よりも絶対的にスピードがある。追いかけられたら負けである。

クマはヒトを食べるか

ところで、秋田の人食いクマが話題となっている。ツキノワグマは、決して草食動物ではない。ブナの若葉や花芽あるいはドングリの実などだけを食べているわけではない。本来が雑食であり、動物の死体はごく普通に食べている。

また、最近クマが里に下りてくるのは、ヒトの食べ物の味が良くてそれを覚えたからとも言われている。実際、里で殺処分されたクマの栄養状態はかなり良いらしい。

山での暮らしに困って(山の食糧が乏しくて)里に下りてくるばかりではなさそうだ。それにしても、生身のヒトの味が好みのクマばかり増えると大変なことになるが。

ニホンツキノワグマに関して、私は次のような文章そのほかを書いている(初出:2007年10月『細見谷渓畔林と十方山林道』)。かなりの書き直しが必要と考える。
⇒ 「クマは十方山・細見谷の王様

中国新聞記事:

クマよけ鈴 過信は禁物、秋田県のクマ襲撃による死者(図)など、2017年6月4日付け
阿品台一帯クマ目撃相次ぐ、廿日市の団地 学校や公園付近も、2017年6月9日付け


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